佐藤須九の公式ブログ

佐藤須九の公式ブログみなさんこんちは こちらでは日々の日記を綴りたいと思います

僕は青い鳥

  僕は小さなとある青い鳥。地面にたまった小さな水たまりにくちばしをつついていると、彼女はひょこりと地面に降り立った。名前なんかない。僕にも名前はあるのかな、だとしても知らないさ。誰かが付けた罠みたいなものだから。


 彼女の羽は尾だけがわずかに夜の空に似ている。他は人間の街で屯している小鳥と同じ色で茶色だ。少しだけ夕日色に浸ったような色をしているけれど。


 不思議は時に怖いものに変わる。僕たちは子供を産むときに木の中に暮らすのだけれど、時々大きく気が揺れて、人の頭が見える。僕たちとは違う顔。そんなのは怖くない。僕たちにとっては人間も他の生き物も同じように違うのだから。


 不思議だと言ったのは人間という存在だ。人間は僕らを珍しがって見る。どうして何がそんなにも不思議になるのか僕にはわかりゃしない。


 違うのは夜の空の色。変わる空気の温度に、木の葉の鮮やかな代わり映え。


 怖いのは人間が僕らに何かを期待して手を伸ばしてくること。自らに期待しないで僕らを得ようと一生懸命になること。


僕は青い鳥。僕の将来はきっとよくなるはずだ。

ご主人様は彼女

彼女は今眠っている。石鹸の匂いが僕の好きな匂いだ。彼女に寄り添って、目を閉じると温かな日差しが僕を包み込んだ。



 彼女と僕の出会いは偶然だった。僕はその頃、子猫だった。僕はいつも一人で寂しかったんだ。誰でもいいから僕と遊んでほしかった。僕は彼女を見つけたとき、走ってすり寄った。でも彼女は困った顔をして「エサはあげられないよ」そういった。ううん、僕はもうその辺の袋を荒らして食べ終わってるんだ。


 僕はついていった。彼女はなんども振り返って僕を見た。彼女の足がどんどん速くなって行く。一生懸命走った。置いていかないで、お願いだから一緒に居て。


 寂しくて仕方なかった。結局彼女はあきらめて、僕を部屋に入れてくれた。僕、ずっとここに居てもいいの? 僕はなんども彼女に視線で訴えたけれど伝わるわけなかった。


 彼女は僕を優しそうな目で見た。きっと僕がお利口になればここに居れる。


 僕は彼女の居ない間がどうしても苦手だった。テレビは消えているし、音楽もなってない。まるで独りだ。


 彼女が帰ってくると、僕はうれしくなって玄関まで走った。その度に彼女は笑顔で僕の頭を撫でてくれた。


 それが何日も続いた。


 ある日、僕が予測できないことが起こった。僕は玄関で立ったままの彼女に何も言えなかった。言えるはずもなかった。
「なんで、なんでそんなに私を信じるの」


 ねえ、なんでそんなことで泣いているの。笑顔になってよ。


「私に裏切られたらどうするのよ」


 僕は初めて彼女のことがわからないことに気づいた。なんで僕を見て毎日笑うのか、どうしていつもその笑顔が寂しいのか。


 僕は鳴いて、すり寄った。


 ねえ、僕が人間だったらもっとずっと一緒に居られたのかな。



 幾日が経って僕は大人になった。そして外への好奇心があった。窓を見ていると、彼女が気付いてこう言った。


「ねえ。君は外に行かないでね」


 僕は少し残念だったけれど、素直に窓を見つけるだけになった。でも可哀そうに思ったのか彼女は窓を開けてくれた。僕は初めて外に出れた。


 僕はおじいちゃんになった。彼女もまたより大人っぽくなった。僕はもう外に出ることはない。彼女の膝の上で僕は永遠の眠りについた。


これはノベルアップ+のサイトに雪之都鳥としてのっけている作品です

私が参考にしてきた文献<ナルン・トーア物語>

 神々の名前についてまたは属性について



具体的な世界構造と物語構成



ケルトの祭殿について発想源


異常が参考文献です。ハイファンタジー及びその他のジャンルの小説には
参考文献を用いると最後まで作業しやすいです。参考になりましたらイイねそうjyzなくてもイイねくださいまし